ガード式レベルスイッチ

粉体を測定する場合、静電気や粘着力により電極表面に付着が生じます。付着厚みは自重が付着力を超えると落下し、これを繰り返します。通常測定物より付着物の密度は高く比誘電率も高くなります。 静電容量の増加分は空気の比誘電率1を差し引き 1：3 となるため付着物は3倍の影響を与えることとなり誤動作の可能性は高くなります。
本器は2つの当社独自技術、ガード式とインピーダンス式、又は静電容量式を組み合わせて開発した付着物を無視してレベル検知できる ガード式レベルスイッチ です。

静電容量と導電率の総和として検出する方式(インピーダンス式)、 電極とタンク壁間の静電容量とインピーダンス(アドミタンスの逆数)を自動補正する方式(自動補正静電容量式)、 検出電極、接地電極との間に第3の保護電極(ガード電極)を設け電極表面の付着、堆積による誤発信を防ぐ方式(ガード式)を用いています。
一般電極では付着厚みと比誘電率に比例した信号が出ますが、ガード式では付着厚みが一定値を過ぎるまで信号が出ません。 この特性は比誘電率に影響しません。付着許容厚みは電極の寸法により変えることができます。

ガード式には連続式のレベル伝送器 ガード式レベル計 もあります。

高度な回路構成と特殊ケーブルの採用により検出器と変換器間を延長しても極めて高い安定度を実現しています。 又、検出器は金属と絶縁物のみで構成され、あらゆる電気部品を一切使用しない構造である為、 極めて広い温度や圧力範囲にて使用可能となっています。又、放射線下での使用も可能になっています。